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■「モカのリポート」No.3 モカ |
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〜大西さんも脈打つ。近ごろドックンドックンしたことあるかい?〜 大西さんとは誰だろう?という疑問はさておき、つんくの「ラブ論」と、 スッポン大王源の広告のコンセプトは、根源的にほとんど変わらない。 スッポン大王源とは、活血粉、肝臓エキス、胆嚢末、睾丸・ペニス末、卵黄油 がキッシリ! らしいエキスの入った精力増強剤のことである。 その精力アップのエキスが活かされる女性像と、つんくの「ラブ論」で求めら れる女の子のキャラクターは、重なる部分が多い。 そのどちらにも共通しているポイントは、「男の側からの一方的な視線で、 利己的な本音で語られている」ということである。 すでに周知のことかもしれないが、つんくの略歴。つんくとは、「シングル・ ベッド」などがよくカラオケで歌われる人気バンド、シャランQのヴォーカル であり、今やJ-POP、演歌、映画、TVバラエティなどあらゆるジャンルで躍 進中であるモーニング娘の、生み、育ての親である。 そのモーニング娘が大売れしたことにより、一躍プロデューサーとしても名を 広く知らしめたつんくは、今度は出版業界へも進出した。その結果、「勇気が 出ましたー」とOLや女子高生など多数のファンを獲得した本が、つんくの「ラ ブ論」だ。 さて、スッポン大王源の広告だが、こちらも幅広い読者層を持つであろう週刊 誌に掲載されている。つい手を伸ばしてしまうそぞろエッチ系オヤジから、広 告代理店営業OL、暇あり金なし恋人なしの学生、エロ本を買う勇気のない中学 生に到るまで、多くの人が一度は手にしたことがあると思われる、写真週刊誌 「FLASH」である。ちなみにその合併号(00.4.11)表紙にあるメインコピーは、 “卒業解禁!吉井怜18歳の「挑発生ヒップ」写真!” それはさておき、簡単に紹介してみよう。 〈スッポン大王源、サブタイトル〉 大西さんも脈打つ 近ごろドックンドックンしたことあるかい? 〈写真〉 タイトルのすぐ横に目立つように写真のカットがある。ミニスカートの女性 が前屈みになって落とし物を拾う姿を、後ろから写している構図。お尻を突き 出すようにして、腰を折っている。しかもそのスカートには、横にではなく、 後ろにスリットが入っている。これがまた、非常ーに、非常ーに、非常ーに、 きわどい。白いジーパンから透けて見えるようなパンティラインは見えない。 〈本文〉 あなたにも思い当たる節があるんじゃないでしょうか? 人間誰しも歳を重ね ると共に物事に興味を持てなくなる、つまり感動しなくなるわけです。しかし 男に生まれたら、女性に対してだけは興味を持ち続けたいもの。 「女はもう卒業したよ」なんてウソぶいてるあなた!本心はどうなんでしょう? もう一度、よ〜く考えてみてください。あなたは、近ごろドックンドックンし たこと、ありますか? スッポンでお馴染の宝仙堂さんのもとには多くの愛用者からの便りが届いてい る。そこで早速便りの主の一人、大阪府寝屋川市の大西徹也さん(この人だ! 筆者)51歳を訪ねて話を聞いてみた。 「三年ほど前からぜんぜんアカン!情けないったらありゃしない。そんなとき やね、週刊誌のスッポン大王源の広告が目に止まり、ピ〜ンときたんですわ、 こりゃいけるってね −略− もちろんや! ドックンドックンって、若者だ けの特権と違いますがな。ホンマ大王源に感謝、感謝、宝仙堂さんに、感謝、 感謝やね。」 というわけで大西さんの身元も判明し、感謝しまくってることも分かった。 次に、つんくの「ラブ論」から−一部抜粋− 「モテモテを目指す女の子の中には、自分をセクシー系に演出してる子も多い と思う。ミニスカートにスリット入ってるやつとか、キャミソール系のワン ピース着たりするのも、一応「こういうのが好きなんだもん」 「だって、かわいいじゃん」って言ってる裏には、やっぱり男の目にセクシー にうつるだろうなっていう着たいがあるんでしょ?」 「でも、女の子が演出するセクシーと、男が感じるセクシーポイントは、微妙 にズレてる場合がある。」 「たとえば俺なんかは、ちょっと太目の女の子が、夏場にガーッと汗をかきな がら道を歩いてるのを見ると、思いっきり欲情する。」 「ブラウスに汗がにじんでブラのとこだけクッキリしてたりすると「ワォ!」 って感じだし、スカートのベルト部分の上のところにプヨンとする背中の肉も たまらんでしょう! あとは白のジーパンにパンティラインが見えてたりするのもエッチでいいし、 髪の毛ポニーテールにしたりして耳がみえてるのも、ある意味エロイんじゃな い? それからポッチャリ気味の子が「恥ずかしいから、電気消して」なんて言った ら、やっぱり燃えるね。 こういう気持ち、きっと女の子にはわからないだろうな。」 「どういう理由で俺がそういうポイントにセクシー感じるのかってことは説明 しづらいんだけど、でもこれは俺だけの特殊な好みじゃないと思うぞ。ためし に男友だちに聞いてみたらいい。「わかるわかる」ってきっと言ってくれると 思う。」 「わかるーわかるー、ホンマ兄さんの言う通りピ〜ンときますわ」 スッポン大王源に大感謝の大西さんなら、きっと分かってくれるだろう。
●以下、個人的な疑問。 「ラブ論」を読んで喜んでるようなOLさん達のことは、大西さんみたいな男性 からの一方的な要求にも嫌がらずに応えますよ、という解釈でいいのだろうか。 また「知的でセクシーな女」を提案し続けてきた、JJ、ViVi、Cancam、Ray、 More 、anan、FRAU、Withといったファッション雑誌の編集者、さらに圧倒的 な数を誇るであろう女性読者の人達は、スリットを男のための演出という 「ラブ論」に対して、どこかで反論したり怒ったりすることはなかったので しょうか? それともひょっとしたら、不況の煽りを受けた反動化強化の影響、つまり 「やっぱり私たちは男の人に媚びていきます。社会(男)が受け入れてくれる なら、いやらしい視線にも耐えていきます!」という見方が成立するのだろう か。 あるいは、これまで築き上げられてきた「知的でセクシーな女」とは、ファッ ションと同じように中身は問われない、という退屈な結果を再認識するだけと いうことだろうか。 世界と比較した場合にも、たとえば国会議員総数に占める女性議員の世界ラン キングを見ると、日本は147位。その下は中近東のイスラム世界。知的でセク シーな女性経営者が当たり前のように存在する社会を、平等で健全な社会とす るなら、日本はまだまだ程遠い国、ということでもあるということだろうか。 |